世界に感謝。

ただただ長いだけの語りとか感謝とか。

都築圭の停滞と開幕 〜3rd LIVEによせて

歌詞解釈番外編(?)。


サドライ幕張お疲れ様でした、2日目現地にて参戦いたしました。本当に本当に最高でした、ありがとうございました。


で。
幕張ですが、担当が連続で出ておりました。私の担当は彩の華村翔真、Legenders北村想楽、そして今回語るAltessimo都築圭です。
サドライを経て、思うところがありましたので備忘録がわりに。


さて。
都築圭といえば、どのようなイメージを持たれるのでしょうか。
綺麗、歌が上手い、水しか飲まない、マイペース、エルフ、とかそんな感じですかね。
担当Pが担当を語る、ということはよくあることで、私も担当語りは大好きなのですが、都築圭を語ってください、と言われると私は困ってしまうのです。
何故なら、私の都築への印象は「わからない」だから。
都築のどこが好きなの?と言われると、わからないとしか答えられないのです。歌が上手い、顔、性格、いいなと思うところは沢山ありますし、欠点や改善点ならいくらでも言えます。でも、好きなところははっきりとわからない。どんな人間なのかという問いにも答えられない。私には都築圭がわからない。
もう一つ言えば、都築圭をアイドルにして本当に良かったのだろうか、という迷いもありました。私の中でずっと引っかかっていたのは、この歌詞です。

でも逃げ出せない 鍵盤上しか
居場所はないとわかってた
本当はずっと
(一部省略)


これが引っかかってた。「逃げ出せない」なんです、cannotなんです。それってつまり、本当は逃げたいってことなのか?これが、ずっと私の中の棘でした。音楽から飛び出せたはずの都築を引き戻してしまったんじゃないかなって、彼は本当にそれを望んでいたのかなって。
ご存知の通り、都築は音楽だけが全ての人間です。自分について多くは語らないし、語ることも上手くないです。彼の本音を私は知らない。だから、ずっとずっと悩んでた。

ただ、今回のサドライでそれが変わりました。

難しくとらえないで
あるがままでいいんだ
生まれるメロディこそが 僕らの証だから

今までずっと聞いて来た歌詞なのに、やっと意味がわかりました。今も昔も、都築圭は何も変わってなかった。音楽が好きだってことはずっと一緒だった。難しく捉えていたのは私だったんです。
彼はずっと、あるがままでいい、って歌っていたのに。
2日目挨拶で、駒田さんが「クリスの言っていることが分かった。遅いね、あなたの声なのに」みたいなことを言っていましたが、それと近いことを感じました。私は都築のプロデューサーなのに、誰よりもその魅力を理解しているべきだったのに、気付くのがあまりに遅かった。
プロデュースして3年近く、やっとスタートラインに立てたような気がします。

Opusの話に戻ります。
私がずっと引っかかり続けていた「でも逃げ出せない」とはどういうことなのか。
The 1st Movementの気付きを経て、私はこれを「停滞から逃げ出せない」という意味と解釈しました。
良くも悪くも、都築は停滞を好むと私は思ってます。でも、ひょっとしたら「停滞しか選べなかった」だったのかもしれないなあ。

麗さんと出会ってようやく動き出した都築の世界は、Tone's Destinyで一つの完成形を見せます。

歓びは繋がりあえるんだね
なんて幸せなんだろう!
もっと知りたいと思ったら 
世界 広がっていた

今まで停滞の世界で生きていた彼は、喜びが他の人と共有できることを「幸せ」と表現します。これが何より嬉しかった。例の歌詞が引っかかり続けていた私にとって、都築が「幸せ」と歌ってくれたことは救いのようでもありました。都築のことを勘違いし続けていたというのに、何だかおかしな話です。
きっと、都築圭という人間の世界はまだまだ生まれたてなのでしょう。

つがいの羽 見守る日差し

日差しなんて大層なものにはなれてない気がしますが、これからも一緒に頑張らせてくださいね。