世界に感謝。

ただただ長いだけの語りとか感謝とか。

北村のSideM、始まったな……!(モバペンギンイベクソデカ感情)

アイドルマスターSideM、始まったな……。


ペンギンイベ読了後、最初の感想である。

何かもうデカい感情の行き場が無さすぎて唸りながら今この文を書いているし、動揺のあまり家族の歯ブラシを間違えて使いかけた。馬鹿野郎なんだわ。

いや、ペンギンイベ、すごい。

あまりに語りたいことがありすぎて久々にブログを書くことにしました。助けて欲しい。


※モバゲー版アイドルマスターSideM、「氷上のアクアリウム 個性豊かなペンギンたち」のネタバレしかありません。未読の方はお気をつけください。



アイドルマスターSideMが始まって7年経つが、担当を名乗る自分でも今更そういえば!と思ったことが、今回のイベントで明らかになった。

北村の「アイドル像」である。

北村は、「自分らしく生きるため」にアイドルになった。これ、実は矛盾しているのではないだろうか?

アイドルとは偶像であり、ファンからの信仰を集める崇拝対象である。他のアイドルマスター作品を見てみると、アイドルとしての自分を演じている子もいるあたり、多分、アイマスの中にそういう思想は多少あるだろう。

今イベで北村は「水族館のPR」にクリスではなく自分がメインで、ペンギンモチーフのPVに前面に出ることに終始違和感を覚えていた。つまり、北村にとって水族館のPRにはクリスがメイン選出されてしかるべきであり、ペンギンと自分が結びつく要素もなかったということだ。しかし、企画は北村にこそと思ってこの仕事を持ってきた。


北村にとって壁となるだろう、主観と客観の違いが、初めて持ち出された。


北村は自分がペンギンから連想される、可愛いイメージの人間だとは思っていない。それはそうだろう。傍2人がツインタワーなので忘れがちだが、北村は決して小さいわけでも華奢なわけでもない。声は少し可愛いかもしれないが、それをウリにしているわけではない。19歳の青年が、意識もしていない「可愛い」キャラを当て嵌められているだけだ。しかし、世間は北村をペンギンの似合うキャラクターだと思って、仕事を持ってきてるわけである。きっとあちらの時空のファンは、ペンギン姿の北村に、可愛い!と反応を示しているだろう。少なくとも私は可愛い!と叫んだ。

さて、これは果たして「自分らしい」と言えるのだろうか。自分の思う自分らしさを体現出来ていないが、他者の思う「自分らしさ」は体現出来ている。

このあたりで、何か私これ知ってる……となった。

就活のエントリーシートだ。

私も新卒で就活をした身だが、1番苦しんだのは自己PRだ。自分で自分のいいところをあげる、これが凄く難しい。悩んだ挙句、友人に自分のいいところを聞いたりした。それは有難く使用したけれど、全て納得できたかと言われると、素直には頷けない。多分周りが思うほど私の思う私は真面目ではないし、面倒見の良さも、多分そういう自分に酔っているだけだ。でも、他者から見たら、それが私という人間なのだ。


き、北村!お前、6年目(だよね?)にして、自己PRにぶつかってるぞ!


北村は、普通に就職して自分らしく振る舞えなくなることが嫌でアイドルになったのに、これでは本末転倒ではないか。そんな事実に、凄く今更気が付いて、愕然とした。私が就活のときにぶつかった主観と客観の違いに、今彼はぶつかっている。

そして北村の難しいところは、「客観を再現出来るだけのスキルがある」ことだ。余談だが、私は彼の魅力の一つは、空気を読めることだと思っている。周りの様子を見て、自分の中で出していいものと出してはいけないものを選り分けている。それが故意か無意識かは分からないけれど、北村はそうやって19年間を生きてきた。そして今、そのスキルが仇となっている。

彼は、他者から見た自分を、空気を読んで再現出来てしまう。

多分本来の彼は、チェンジ前のイラストでよく見かける、素朴で年相応な姿をしているのだろう。兄や両親を思いやる優しさも持ち合わせている(正直、優しいがゆえに空気を読みすぎるのかもしれない)。だから、一歩引いた場所から物事を見られる、雨彦や翔真からでないと、彼の違和感に気付かない。


いや、北村想楽の物語、始まったな……。

担当するプロデューサーだが、私は今のところ、彼への答えを持ち合わせていない。私も少なからず社会に合わせて演じている部分はあるし、でも私はそんな自分が割と嫌いじゃない(ある程度自分の理想になれるので)。そして多分、これはプロデューサーにはどうにも出来ない問題だ。プロデューサーだって、一種の客観であり、北村と同じ目線で物事は見られない。当たり前だ、他人なのだから。

だから、多分これは、北村が見つけなければいけない問題なのだ。

この辺りまで考えて、ふとソロ曲の歌詞を思い出した。

「言葉を紡いでただありのままに 想いをものすって容易いでしょ」という部分。そう、容易いのだ。表現するだけなら。

しかし、言葉は受け取り手によって形を変えることがある。自分の伝えたい通りに伝わることなど極めて稀だ。

北村が自分の考える自分らしさが、他者に、彼の考えた通りに受け取られないように。

こればかりは仕方ないのだ。何せ違う人間だから、心が違うから、こればかりは。

でも、北村は北村の答えを選んでほしい。

これはプロデューサーたる私の心なので、私の思った通りには受け取られないかもしれない。

でも、私は多分、見ていることしか出来ない。

幸い、彼には2人の頼れる仲間がいる。

だから、北村が「僕も僕を知らなきゃね」と感じただろう今、彼が彼の答えに辿り着くことを、願ってやまない。



ところで何とか長チケから出てきてくれませんか……これは正しく受け取られてほしいんだが……。